田中マッチの燐寸博物館
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マッチの解説  | 1.軸木  | 2.小箱  | 3.商標  | 4.箱詰  | 5.薬品  | 6.関係燐寸会社の概要  |
 3.商 標
(1)印刷
明治初期にはマッチの商標は木版刷りがあったが、その後はオフセット印刷で、版は石版刷りが多い。 石版は材料費が安いが、手変わりのときに砥石で研磨するのが重労働で、昭和20年代から亜鉛版、使い捨てできるアルミ版、 PS版と変化して現在に至っている。ここに保管しているマッチの商標はほとんど石版刷りで作製されたものと思われる。 石版に商標を転写するときは和紙(チャイナーペーパー)を使用して手作業で行っていた。 日本の職人はデリケートな手作業が得意だったので評判もよく、商標のみの輸出もあった。
(2)商標のデザイン
輸出用のマッチのデザインは相手国の好むデザインが多い。 たとえば中国向けでは、龍、鳳凰(ほうおう)、鹿、麒麟(きりん)、蝙蝠(こうもり)、蝶、獅子、馬、鯉(こい)、 虎、象、鶴、牡丹(ぼたん)、薔薇(ばら)等が喜ばれ、田中マッチ(株)所蔵の古いラベルにはこの種のラベルが多い。 インド向けには象、牛、インド宗教にでる神々の商標が多い。 なお、田中マッチ(株)所蔵の古いラベル登録者にエイチ・エネ・フテハリー(英国籍)の名があるが、 これらはインド向けの製品が多い。大正時代はインド、パキスタン、バングラデシュ、ビルマ(現在のミャンマー)は 英国領であり、ベトナムはフランス領であった。なお、明治26年(1893年)に日本郵船がインドのボンベイ航路を開設 したので、それまでのように、途中の港で積替えする必要がなくなったため、インド向けの輸出が伸びた。

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鈴猫
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