龍野醤油の醸造の始まりは、天正15年(1587)と伝えられています。寛文年間(1670年代)、当時の醸造業者の発案により、醤油もろみに米を糖化した甘酒(龍野は古くから酒造地として有名であった)を混入してしぼった、色がうすく香りの良い「うすくち醤油」が発明され、独自の風味が京都、大阪の上方の嗜好に合い、人気を獲得した。すでにこの当時で年間7,200kl(4万石)を出荷しており、今日の発展の基礎を築いた。
龍野醤油業界が順調に発展した背景には、下記の事柄が挙げられる。
現在では、千葉県、香川県とともに「全国三大産地」の一つに数えられている。